Facing a task unfinished ーまだ終わっていない1つの使命に向かってー

語り伝えよう 山を越え 谷越え。 伝え続けよう 主は救いのために来られた!

たかが髪の毛だけれど

床屋を予約した。

ガラケーでマップの写真を撮って、チャリで出発した。

途中で道が分からなくなった。

炎天下、とにかく暑い。

シャツは汗でくっつく。

半ズボンだと、O脚が目立って恥ずかしいから、

長ジーンズに履き替えた。それがまた暑い。

だらしなく伸びた髪の毛が、デコにくっつく。

でこのハゲが際立ってそうで、恥ずかしい。

あー、この鬱陶しい髪の毛を早く切りたいのに。

ストレスが溜まってくる。

ガラケーで撮った写真は画質が荒すぎて、地名が全く読めない。

完全に道に迷った。

もう予約時間を過ぎてしまった。

自分の方向音痴さに腹が立つ。

でもそれ以上に、意味のない写真を撮ってしまった自分に心底失望する。

こんなミスは今回だけではない。

毎回だ。

なんてカスなんだおれは、と繰り返しつぶやく。

あー髪の毛を切りたい。

切りたい。

長い。

鬱陶しい。

周りからも鬱陶しいと思われていそうだ。

こんな髪とは早くおさらばして、爽やかになりたい。

髪の毛を切るか切らないかで、どうしてここまで心が落ち着かなくなるんだ。

もはや、落ち着いて考えることができない。

電話がかかってきた。

電話番号の控えもとっていなかったから、遅刻の電話もできなかった。

電話に出て、道に迷ったことを伝えて、とにかく申し訳ないオーラと、大人な対応ができる大人を演出して、臨んだ。

「で、どうしますか?」

「で」、とは言われなかったが、それが聞こえてくるような言い方だった。

店員さんが、無愛想すぎて萎えてしまった。

自分が悪いと分かっているけど、心は萎えてしまった。

それで、予約をキャンセルして帰ることにした。

道は仕事帰りのサラリーマンや、学校帰りの高校生で溢れていた。

人ごみを自転車で通り抜けながら、ちんたらと家に向かってチャリをこいだ。

 

家に着いた。

暑さと虚しさで、心が参ってしまった。

弱っちいな、と情けなく思う。

パスタを作り過ぎた。

しめじを入れ過ぎた。

多く作りすぎたから、残りは明日の朝に食べることにした。

 

一日が過ぎた。

人と関わった時間もそれなりに多かった。

けれど、満足感は低い。

何にかもうまくいっていないような気分になる。

決してそんなことはないのに。

 

人間関係を持つのが本当にへたくそだなと思う。

イライラ。嫉妬。怒り。虚しさ。いっつも感じる。

疲れて仕方がない。

 

焦燥感を感じている。

止まれない。落ち着けない。

頭も体も、全然いうことを聞かない。

自分自身を全然コントロールできてない。

 

ストレス。イライラ。終わらない仕事。勉強。

時間がない。

あるけど、とにかくないと感じる。

何のために生きているのか、ゆっくり考えたい。

けど、そんな時間がない。

いや、時間は用意出来るかもしれない。

けれど、とにかく余裕がない。

休みたい。

offの日を作りたい。

 

心が疲弊していく原因に、人と比較しまうことがある。

ある人たちと比較して、張り合っている自分がいる。

その人に勝ちたい。

ギャフンと言わせたい。

認められたい。

もっと好かれたい。

仲良しでいたい。

でも、なにかうまくいってないと感じたり、

これから増々悪くなっていくような気がして、

気が気でなくなっていく。

ネガティブ思考が加速して、周りへのイライラや敵意へと変わってしまう。

自分自身の心から湧き出る憎しみに気付くとき、自分で自分が恐ろしく感じる。

どれだけ、自分の心は汚れているんだろ。

 

心の落ち着く場所はどこにあるんだろう。

人を恨んで、復讐して、はい終わり。

人生はそんな単純にはいかない。

復讐は復讐を生み、憎しみはさらに大きな憎しみを生み出す。

 

世の中に希望はやっぱりない。かといって、自分の内側に希望もない。心は腐っている。

 

This is the power of the cross. 

キリストが十字架にかかったのは、罪人を救うため。

No other name has power to save, but Jesus Christ alone. 

キリストだけが、救いの力を持っておられる。