暗闇に光を。

サラリーマンを中心に、日本人について知るために、ブログを書いています。

兄の優しさ

私には、10才以上年上の兄がいる。

 

兄は、父親が単身赴任で忙しく、母親が一人で家族の世話をしてくれていたとき、兄は私の面倒を良くみてくれた。おしめを代え、散歩に連れて行き、お風呂にも入れてくれたらしい。

 

幼稚園に私を迎えにきたときは、ほかの奥様方から、「あの若いお父さんは誰かしら」と、噂になっていたこともあったそうだ。

 

幼稚園の卒園式では、当時大好きだったポケモンの絵を色鉛筆で丁寧に描いて、私にプレゼントしてくれた。そのときの嬉しかった気持ちは、今も忘れていない。

 

私がまだ小さかった頃、小学生だった姉が地域のプロテスタント教会へ行き始めた。地域の子どもたちを招いて、夏祭りをしてくれたのだ。しばらくして、母親も行くようになり、私も連れて行ってもらった。

 

そして、教会に集い、聖書を学んでいくなかで、私たちはイエス・キリストを信じて洗礼を受けた。

 

 

しかし、兄はこのことをよく思っていなかった。

オウム真理教の事件や、新興宗教の色々な事柄がメディアで流れていた。

兄は、宗教を嫌った。宗教は人を洗脳するものだと考えていた。

 

だから、兄は教会には来なかった。

 

けれど、兄の心は変わった。

数年前、私が外国に留学していたとき、兄が私を尋ねに来てくれた。

いっしょに観光した。同じ部屋で布団を横に並べて寝た。こんなこと、子どものとき以来だった。

 

その夜、兄と普段話したことのない色々なことをを話した。私が生まれる前の家族のことや、兄の人生や思いについて語ってくれた。私たちは、心を開いて語り合った。

 

そして、信仰についてどう思っているか聞いた。

兄は、【おまえが幸せなら、それでいいよ】

と言ってくれた。

 

 

兄は、単に私に反対していたわけではなかった。

ただ、私の幸せを考えてくれていた。

 

 

 

先日、その兄が結婚した。

この年になって、兄から注がれて来た愛情に、気付き始めた。